2000年10月8日 土曜日

豪邸の機能


   テレビで北海道の畜牛農家の豪邸が紹介されていた。「牛肉御殿」とか呼ばれているそうで、敷地が1000余坪、建坪が240坪っていったかな。お風呂だって大ホテルの風呂並で湯船も確か三つくらいあった。

 いまはここで夫婦二人で住んでいるという。

 自動車道の建設で土地を買い上げてもらった人が建てるお城みたいなワンパターンの家があるでしょう、ああ言う成金趣味かと思ったら、さにあらず、実は豪邸を建てるちゃんとした理由があった。それは死に場所作りであった。

 若いころ夫婦でひどい貧乏を味わったそうだ。そのとき、夫が妻に約束した。

 

死ぬときは立派な家で死ねるようにしてやるからな

 家というものは、生活の場所であるだけではなく、死ぬ場所でもある。夫婦が死んだ後この家がどうなるか、それはたいした問題ではないのだ。それなら無常の世に作られる豪邸の意味も理解できるというものだ。

 忘暮楼も実は自分たちのちっぽけな家を改築するとき、母の葬式の折の焼香の便を考えて、玄関から入った人が流れていけるよう玄関のすぐそばにもうひとつの出口を用意しておいたのだった。

 必ずやってくる自分の死、そろそろ葬儀の企画書を作っておかねばなるまい。


今日の出来事◆奥方が昨日、河辺村まで行ってクリを拾ってきた。今日はクリのオコワであった。星次もオコワをとりに帰ってきた。

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