2000年 9月25日 月曜日

感情の風 


   オリンピックの話。女子400メートルでオーストラリア・アボリジニーのフリーマンさんが優勝した。ゴールしたあと彼女はグラウンドに座りこみ、空気抵抗対策の特殊ウエアのフードを外す。彼女の耳には大観衆の歓声も聞こえていないようなようすだった。放心状態のようにみえる長い時間が流れた。

 彼女はあとで、記者団の質問に答えて、その間の気持ちを次のように語った。

 
 

いろんな人の感情が私に吹きつけていたのでしょう 

 

 アボリジニーは夢見という能力を発達させていると聞くが、グラウンドに座るフリーマンさんの表情には確かに別世界と交流しているような趣があった。

 そういえば、女子マラソンの優勝者高橋尚子さんも「みなさんの応援で背中を押してもらいながら走りました」と語っていたっけ。

 いや、競技者だけでなく、私たちも日々他人の感情の風の中で暮らしているともいえるのかもしれない。その風に対する感受性はしだいに磨滅の度を深めているようではあるが……。


今日の出来事◆車検完了。夕刻車を受け取った。12万2000円くらい。平成元年初登録の車である。4000kmでガソリンオイル入れ替えを守ろう。