2000年9月3日 日曜日

表現主義時代


   愛媛美術館で「柳瀬正夢展」を見た。1時間見たが2Fまでは回れなかった。入場券は当日限り有効だそうだ。

 正月六日に生まれたので「正六(まさむ)」、「六」の字を「夢」に改めて「正夢」としたらしい。愛媛県松山市の出身である。

 柳瀬正夢の絵は「無産者新聞」の政治漫画しかしらず、系統的に見るのは初めてであった。すごい画家だと感じ入った。風景画のちょっとした陰の描写ににはドキッとするほどのリアリティがある。水の描写はすべてよい。大作「門司」など持って帰りたい衝動にかられた(^^ゞ。

 後期印象派的な画風から、表現主義に移る。これもなかなかよかった。その後の無産者新聞の政治漫画にしても、本の装丁にしても、あの自在な意匠は表現主義時代の画風がものを言っているような気がする。

 日本語では、「印象主義」と「表現主義」と並べてみても二つの異なる思潮としかうつらないが、英語ではIN-pressionismとEX-pressionism、明確に対立する観念である。外界の見えた通りのイメージを取り込もうとするのがInpressionismとすれば、内心のありのままのイメージを押し出そうとするのがexpressionismということになるのであろうか。

 外部世界と自意識に齟齬があればあるほど私たちは何やら叫びたくなる。その叫びがexpressionismなのだろう。そう考えると、いわゆる「17歳世代」は表現主義の時代なのかもしれないとも思えてくる。


天気曇り 
昨日の出来事◆東京は防災訓練ちうことで「三軍合同演習」。対戦車ヘリコプター(!!!)の編隊が東京上空に爆音を響かせる。ロープを使って銀座のビルを駆け下る隊員。「このような機会を作ってくださって感謝しています」と自衛隊幹部が感謝。
今日の出来事◆朝の散歩中コジュケイに遭遇。大きいのが2羽、小さいのが2羽、どうも親子のようだ。しばらく道路を走ってまもなく叢に消えた。◆愛媛合唱団公演に行き、ついでに愛媛美術館で「柳瀬正夢展」を見る。1Fだけ。2Fは次の機会に。600円。

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