2000年8月20日 日曜日

トチノキ・ホウノキ・ユズリハ


   金のかからない遊びを見つけた。緑化センターへいって樹木の勉強をすること。ただし、長ズボン、長袖、蚊対策が必要。園内の林に入るや飢えた蚊がバラバラっとくっついてくる。

トチノキ・ホウノキ・ユズリハの識別に苦労した。並べてみると明らかに違っているんだけど、どうも混同してしまいそう。

 
トチノキ1
 

これがトチノキ。葉を裏側から見ている。天狗のうちわにそっくりだ。
側脈がはっきりしており鋭い感じがする。

 実はこの「天狗の扇」全体で一枚の葉である(複葉)。一枚の葉がいくつかの葉のような形を手に入れた部分(小葉)に分かれている。掌(テノヒラ)のような形をした複葉だから掌状複葉と言う。長い葉柄に複葉がついているわけだ。

中国語・韓国語では「七葉樹」という。

ホオノキ1  

これはホオノキ。大して似てはいないのだがつい混同してしまう。こちらは一枚の葉が一人前の葉である。葉と枝をつなぐ葉柄はたいへん短い。葉の裏が白い。紛白色という。 

ホオノキ2  これがホウノキの葉裏である。真っ白。側脈ははっきりしない。

 モクレンの仲間なので花の香りがよい。朴葉味噌の材料。日本の高木の葉としては最大級のものだそうで、古代には飯椀の変わりにも使われた。戦前の学生のバンカラ・スタイルの定番、朴歯の下駄の材料でもある。

ホオノキ2  ユズリハの葉を裏側から見た。ホオノキにかなり似ている。今は葉の陰にかわいい実がついているので簡単に識別できる。葉柄が長く、葉柄の上部が赤みを帯びているところはユズリハの特徴である。
ホオノキ2  ユズリハの葉も裏側が白い。ホウノキそっくり、用心用心。

 北宇和郡津島町の北東部に「譲り葉ガ森」(1019メートル)という山があるそうだ(「愛媛県百科大事典」)。

 中国語では「交趾木」、似たような命名である。

「枕草子」の「木は」からユズリハの項を抜粋しておく。

譲る葉のいみじうふさやかにつやめきたるは、いと青う清げなるに、思いひかけず似るべくもあらぬ茎の赤うきらきらしう見えたるくこそ、いやしけれどもをかしけれ。なべての月ごろは、つゆにも見えぬものの、師走のつごもりにしも、時めきて、亡き人の物(亡き人の精霊を迎える食べ物)にも敷くにやと、あはれなるに、またよはひ延ぶる歯固めの具(新年の寿命を延ばす祝いの膳の敷物)にもして使ひためるはいかなるにか。「紅葉せむ世や」(旅人に宿かすがののゆずる葉のもみぢせむ世や君を忘れむ……ゆずりはが紅葉しないあいだはあなたがわすれられません)といひたるも、たのもしかし。


天気曇り 
昨日の出来事◆米国安全保障会議(NSC)が1963年に作成した「ソ連との戦争における管理と終結」では、ソ連の不意打ち核攻撃を受けた場合、当時の米国民190,000,000のうち、30,000,000人から150,000,000万人が犠牲になると予想。それよりは不意打ちをキャッチするやアメリカが核先制使用したほうが犠牲が少ない、とした。
今日の出来事◆久しぶりに電子オルガンを引っ張り出して弾いてみた。おもしろい。

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