2009年2月24日(火)
3・1独立宣言書の予言
別掲のように最近「3・1独立宣言書」を和訳してみたのだが、その自己認識と世界認識の確かさに感銘を受けたと同時に、みごとな予言書になっていることにも驚かされた。以下「宣言書」の予言性についてのメモである。

1)3・1独立宣言書冒頭で今は日本によって支配されているが「人類平等」が人類の原理であり「民族自存」が不滅の権利であることを明らかにした。そしてその原理と権利は紆余曲折はあったが今日みごとに実現されている。

2)宣言書はまた「今日世界に広がっている人類の良心の発露に基づく世界改造の大機運」(民族自決の大機運を指す)を「天命であり、時代の 大勢であり、 人類の総てが持つ共存権の正当な発動」であるとし、「天下の何物もこれを阻み抑えることはできない」と断言している。この予言も見事に現実となり今日の地球上には植民地がほとんどなくなっている。

3)宣言書は日本の侵略主義、強権主義を「旧時代の遺物」と喝破している。日本のその「旧時代の遺物」は新憲法によって「旧時代の遺物」らしく廃棄された。

4)宣言書は日本と朝鮮とのいびつな関係は「旧思想、旧勢力に凝り固まった日本の為政者の功名心」が引き起こしたもので「不自然でまた不合理な今日の間違った状況を改善是正すれば、自然でまた合理的な政治経済の大地に戻ることになる」と予言している。今日の日本と韓国の関係の大勢をみればその通りの経過をたどっており、国交さえ樹立されていない日本と朝鮮(DPRK)の間では「不自然で、不合理な」関係が乗り越えられていない。

5)宣言書は、日本が、武力を背景に他国を支配するという過ちを「勇明果敢」に正すことこそ、「真正な理解と同情に基づく友好的な新局面を打開する」する道であり「民族と日本との間において災いを遠のけ幸せを招く確実な近道である」と断じている。今日の基本的良好な日韓関係、不信のつのる日朝関係はこの予言のままである。

6)宣言書はこの独立運動を弾圧し拘束するようなことがあれば「それが原因となって東洋の平安と危機の主軸である4億の中国人の日本に対する恐れと不信を一層かき立て、その結果 東洋全体が共倒れの悲劇を招くことになることは明らか」と予言している。そしてその予言どおり、大日本帝国と清国、中華民国は共倒れになってしまった。.

7)事態は宣言書が「着手さえすれば成功したに等しい」と言い切っている。朝鮮独立の事業が成功するまでの道のりには筆舌に尽くしがたい苦難があったが、1919年の独立運動があったからこそ解放後の再建が誇り高く速やかに取り組めたのではないか。韓国現憲法前文は3・1独立運動から書き起こされている。