2007年6月16日
海南新聞
1909(明治42)年
2月27日〜28日
老馬新聞

1909(明治42)年2月27日
●伊藤統監参内
伊藤統監は廿四日午前十一時参内御前に伺候し韓皇御巡視並に韓国の現状について具さに奏上し且種々なる御下問に奉答したるが陛下には殊の外満足に思召され優渥なる御諚を賜はりたる後別殿において午餐を賜りたりそれより宮相と数刻間会談する所あり午後二時過退出したり

 

1909(明治42)年2月28日
●伊藤公の感泣 優渥なる聖上の御言葉
帰来の伊藤統監は廿五日御前、畏き辺りから御召と賜り村田陸軍少将、古谷秘書官を従へて参内せるにお待ち兼ねの 聖上には統監をお傍近う召させられ「健在で結構ぢや」との有難き御言葉あり統監畏みて「臣も亦陛下の御清適と賀し奉ります」と申上ぐるや聖上には御機嫌よく御微笑遊ばされつ丶重ねて「卿が老いて益々旺んなつを喜ぶ、韓半島の風説は如何」と御下問あれり此に於て統監は縷々千万言韓帝巡遊の顛末並に韓半島の近況を申上げたるに聖上にはいと御満足の体にて鳳耳を傾けさせられ「午餐に陪せよ」との仰せありて畏くも賜饌の栄を得て退かんとせる折柄聖上熟々と統監を臠
(みそなは)せられて「大層髪が白うなつたの」との畏き仰せありしにぞ統監ただこれ恐懼覚えず感涙に咽ぶことこれを久しうしぬと承る

1909(明治42)年2月28日
●韓帝の御贈品
韓国特使間閔宮内府大臣は廿五日謁見の際同国皇帝陛下より我 天皇陛下へ御贈品の同国古剣一振、玉蝋如意を捧呈し尚 皇后陛下へ韓国婦人胸飾宋書巻物 皇太子殿下へ象牙彫刻筆×、端珪硯 皇太子妃殿下へ金製基鉢婦人飾簪一対を捧呈したる由