2007年3月4日
海南新聞
明治41年
3月14日~20日

老馬新聞

1908(明治41)年3月14日 

●出漁遭難の救恤
宇摩郡二名村及び川之江町漁民中昨年満韓地方に出稼ぎ中風波の難に遭ひ又は流行病に罹りたるもの等の遺族又は遭難者に対して本県遠海出漁団体連合会より金二百廿七円の救恤金並びに弔慰料を昨日送与せりといふ

1908(明治41)年3月18日
●南米移民行悩
皇国殖民会社の南米行移民は東洋汽船会社と運賃の交渉纏まり難く 結局外国船に依って運送せんと欲し 外務省より在ブラジル公使をして同国農務大臣に移民到着期日延期の交渉を為さしめ居れるが 同国の珈琲採収期は四月上旬より開始する筈なるも 移民発送の都合上 五月中に到着せしむべしとの契約をなしたる次第なるを以て 延期の申込みは拒絶せらる丶やも計られずと

同日 1908(明治41)年3月19日
●大韓日報記者
韓国京城にて発刊する邦字新聞大韓日報の記者たる西山花葉氏は東京より帰社の途次道後温泉入浴旁々来遊し其の親族なる松前町四丁目米田氏方に滞在中なるが四五日の内出発渡韓する由

同日 1908(明治41)年3月19日
●本邦の水産業
本邦沿岸漁業の発達は殆んど世界無比とも云ふべき有様にして 従つて其弊害も之に伴ひ 就中鮑等の如き 自由に魚網を逃れ得ざる魚介に居たりては盛んに器械を以て漁獲さるるが故年々減少して遂には取尽さる丶の虞あり 沿岸水族繁殖の上より将来大いに制裁を加ふべき必要あるほどなれど 之に反し遠洋漁業に至つては 尚諸外国に及ばざる事遠く 更に一大発展を期せざるべからず有様なるが(後略)

同日 1908(明治41)年3月20日
●根拠地選定
本県遠海出漁団体連合会の嘱託により赤松泰苞氏は来る廿五日発韓国に於て本県漁民の根拠地を選定し買入の手続を了して帰る筈なりと