2008年1月7日
警察官の階級別比率
老馬新聞

最近発表された政府答弁書によると、2007年4月1日現在の都道府県警察官の階級別比率は次のようになっているそうです。珍らしい数字なので載せておきましょう。なお(  )内は1991年の数字です。 

警視     約3% (2%)
警部     約7% (5%)
警部補    約28% (14%)
巡査部長  約30% (34%)
巡査     約32% (45%)

 二つの数字を比べてみると、1991年段階ではかなりピラミッド型に近かったようだけど、2007年のほうは煙突の上にからすがとまっている感じですね。

 ピラミッド型になるためには皆が定年まで勤めてはいけない。最優秀の幹部以外は早め早めにやめてもらわなければならない。そこで各種の「天下り」が必要となる。ラインの最高幹部の豪華な天下り先ではなくて、スタッフの天下り先である。よくは知らないが、警備保障会社、パチンコ業界団体、交通安全協会、新しいのでは道路取締りの民間委託・・・。

総務省が設置した「退職の在り方に関する検討グループの」
「中間報告(1998)」
は公務員の人員構成についての改革の方向として


と提起している。先ほどの二つの数字はここでいう「ピラミッド型」と「円筒型」の違いであるようだ。つまり「円筒型」の人員構成は、従来の「天下りを前提にした年功序列型の人事システム」ではなく「複線型の人事システム」によって変形されたものだったようだ。「複線型の人事システム」というものは、結局、警察官の間に競争をあおり、勝ち組と負け組み分別していく制度であるから、現場の警察官のストレスはいやがうえにも高まらざるをえない。「中間報告」では40代から肩たたきが構想されている。

 こうした環境が警察官のこころにどのような影響をあたえていくものだろうか。警察官の不祥事はこうして準備されているかもしれない。

先ほどの数字も実は
第168国会における衆議院の「21 警察官の不祥事に関する質問主意書」に対する政府答弁の中の数字であった。