2000年43 月曜日   カミサン韓国から無事帰国
 賭博行為


 

   新潟県警本部の説明では、関東管区警察局長と警察本部長たちのマージャン大会(1月28日、新潟県三川村)は、本部長の私費で買い込んだ「図書券」が商品になっていたので賭博ではない、ということだった。聞いていて、なんだか煙に巻かれたような気分になったものだったが、それはそれで一応理屈になっているようなのでおもしろい。

 賭博という違法行為(50万円以下の罰金または科料)が成り立つためには次の三つの条件が同時に成立していなければならないらしい。

  1. 勝敗が偶然によって決定されること
  2. 財物その他財産上の得喪があらそわれること
  3. 財物が一時の娯楽に供するものではないこと

 問題のマージャン大会は「2」のほうがあてはまらないのだそうだ。警察の説明によれば、参加者は自分では金を賭けていない。したがって、「得喪」つまり「得をするか損をするか」が争われているのではなく、ただ「得をするかしないか」だけが争われている。したがってこのマージャンは賭博ではない。
 それから「図書券」が金銭などの財物ではない(金券だから同じことと思うけどなあ)、というところも「3」にからんで要点の1つなのだそうだ。そう言えば「図書券」集めて大邸宅を建てた、などといった話は確かに聞かない。

 相撲の取り組みに懸賞がかかることがあるがあれはどうなのか。
 この場合はまず「1」が成り立たない。勝負は強い(体力的な強さだけではない)ほうが勝つことになっている。「偶然勝った」と思うようになった横綱は引退するほかない。
  そのうえ、この場合「2」も成り立たない。相撲取りは勝っても負けても損をしないからである。

  生徒どうしが、テストの成績で賭けるのも「1」があてはまらないから賭博行為ではない。テストの成績は努力によってきまるもので、偶然によるものではないからだ。努力の動機付けとしては感心できないが、違法行為かどうかということになると話は違ってくるわけである。

 「3」の「一時の娯楽に供するもの」というのは、ジュースをかけて勝負をし、買ったほうがその場で「ごちそうさんやね」の飲んでしまったり、逆に「罰杯」を頂かされるたぐいである。こういうものの得喪を賭けてもこれは賭博にはならないということであろう。「ジュースを買ってこれなかったからこの100円玉で後で飲んでね」というのも、形の上では金銭だけどあくまでも「一時の娯楽に供するもの」の代替物である。