2000年02月15日(火曜日)
ルネサンス美術とは


 3回目の大塚国際美術館訪問。今回はルネサンスを見てまわった。

 忘暮楼のルネサンスについての心得は、ギリシア・ローマ文化の復興とか、人間性の解放とか、中学・高校で習った程度でしかなかった。だいたいいつごろのことなのかすら判然としていなかったのである。

 さて大塚美術館のルネサンス絵画は「受胎告知」から始まる。たくさんの「受胎告知」を見たが、忘暮楼の趣味では、やっぱり愛猫ナナによく似た猫が登場する@@@のものがよかった。それから、この大事件のなか、画面の隅で、マリアのご主人がいつもどおり大工仕事に精を出している@@のものも良かった(下の写真)。このあたりは確かに「人間性の解放」といった趣がある。(@@@⇒画家の名前は後ほど…忘れました)

ヨセフ

 (上図 大工仕事に余念のないヨセフ)  

 そしてたくさんの「聖母子」、「聖家族」を見、「十字架のキリスト」を見、キリストの遺体を抱く「ピエタ」もたくさん見た。  

 もちろんギリシア神話やローマの戦争を題材にした絵もたっぷり見たのだが、迷路のようにつながる展示室を一巡しおえて抱いた印象は、

ルネサンス美術は、ローマ・カソリックの復古運動の精華、宗教改革に対する対抗運動の精華だ
というものであった。

 「受胎告知」から「ピエタ」にいたるテーマも、結局カソリックが称揚する「マリア信仰」に対するプロテスタントからの批判への復古的な反撃だったようだ。ビンチ村のレオナルド(^。^)の「最後の晩餐」はローマ・カソリック修道院の食堂の壁画だし、ミケランジェロもラファエッロもバチカンの画家集団の第1人者であった。

 バチカンの戦闘的リベンジ(!)がなければ、ルネサンス美術の至宝の多くはこの世に現われることがなかったということのようだ。