2000年02月13日(日曜日) はれ
ラッキョウとタマネギ


 鳴門大橋の近くで、徳島の軍人墓の写真を撮るために「墓地探し」をした(既報)。

 海岸と山際の集落をつなぐ細道の両側は砂地の畑である。墓地のあった山際の畑も砂地であった。おしりも道端の空地には抜き捨てられた大根が放置され、畑のほうはといえば、どの畑にも一面にネギの苗のようなものが密植してある。これはラッキョウなんだそうだ。

 このあたり一帯が砂地の畑であるため、鳴門はラッキョウの名産地だ。

ラッキョウ畑

 地理に詳しい友人の話では、鳴門海峡を挟んだ淡路島は、これはタマネギの特産地だという。北海道に次ぐタマネギの一大生産地だそうだ。海峡を挟んで、ラッキョウとタマネギ。思いがけない対立だった。

 魚のほうも、おおいに違っている。鳴門はサクラダイで有名だが、淡路島の漁獲の大半はイカナゴだ。

 岩礁を好むサクラダイは渦潮洗う鳴門の海底を好み、砂地の海底を好むイカナゴは淡路島のやさしい海底を好むのである。数年前淡路島の民宿で泊まったが、宿の前は確かに美しい砂浜であった。

 幅1350メートルの鳴門海峡、他にも面白いコントラストを作っているのかもしれない。それはいずれ住人の心のコントラストとなっているはずだ。

 P/S

 愛媛の墓は直方体のものがほとんどだが、徳島の墓はみな「位牌」型である。幅に比べて奥行きが浅く、「位牌」のように上部が丸肩になっている。「位牌」型でないのは軍人墓くらいのものなのではないだろうか。

 海峡の向こうの淡路島の墓もいつか見てみたい。もっとも、江戸時代はどちらも蜂須賀家の領地だったようだから案外墓は同型かもしれない。