2000年2月11日(金曜日)
PTSDキャンペーン


 十歳の少女を9年2ヶ月にわたって監禁していた事件の佐藤容疑者に対する容疑が、「監禁罪」から「監禁致傷罪」に変えられたらしい。監禁の結果、19歳の女性がPTSD(post-traumatic stress disorders〓心的外傷後ストレス状態)を患っており、これを致傷と認定しようと言うのである。

 テレビでも、新聞でも、専門家の指摘として「監禁罪は法廷刑の上限が懲役5年で、9年も監禁しつづけたという事件の性質と比較してバランスが取れないため、法定刑が10年以下、となっている監禁致傷罪の適用に踏み切ったのではないか。」といった見解が広められている。

 どうもついていけない議論である。「目には目を、歯には歯を」というのは今日においても原理的な基準なのであろうか。

 例えば、バランスを言うなら、5年間以内の監禁だったら、PTSDが残っていても監禁罪だけでいいということになる。PTSDが残っていれば監禁が5年でも8年でも監禁致死罪を持ってくるべきなのではないのか。
 また、20年間の監禁でPTSDが残っていても懲役10年でいいのか。本当にバランスというのであるなら20年なければいけないのではないか。

 「バランスをとるため」という理屈にになにか、うそッポイものを感じる。