2000年02月09(水曜日) 寒い
西宇和郡各市町村の財政規模


 まだ案内は来ていないが、今年はオリンピックの年だから、中学の同窓会があるはずだ。そんな約束になっている。

 4年前の同窓会のときに三瓶に住んでいる同級生が町の財政の話をしてくれたが、彼は伊方町の財政規模の大きさをおおいに羨んでいた。原子力発電所があるのでその関係の収入があって、人口は三瓶より少ないのだが歳入は2倍くらいある。事故が起きたら三瓶も被害を受けることになるのだが不公平なことだ。そんなぼやきだった。

 JCOの臨界事故を体験して東海村の村民意識が大きくゆれているとのラジオで聞いた。村長が原子力に頼る村政を大きく方向転換する必要があるかもしれない、と語ってとも報じていた。

 このニュースを聞いて、伊方周辺の自治体(1市5町・「八西地区」ともいう)の財政に四国電力伊方原子力発電所がどんな影響を与えているか調べてみた。

 調べようとすると、これが案外難しい。

 県の統計課は、そういう資料はないので四国電力へ照会してくれ、とのこと。四国電力は、「めいわく料」のようなかたちのものはない、四国の電力会社として税金を納めているだけで、それがどの村にいくら流れて行っているかは会社としてはつかめない、との回答であった。

 四国電力が送ってくれた書類の中には「原子力発電所ができると県や市町村の財政が豊かになる」という絵入りの説明もあるくらいだから、きっとその実態は計算し尽くしてあると思うのだが、出てきた数字は電源三法の一つ、電源立地促進対策交付金による交付金だけだった。

 県の情報公開室でたまたま入手した平成8年の関係自治体の財政資料とこの交付金で一覧表を作ってみたのが下の表である。

 なるほど、伊方町の「豊かさ」は大変なものである。

 東海村もこれに匹敵する「豊かさ」をenjoyしてきたのだろう。そして今度はその「豊かさ」を与えてくれたものによって、臨界事故という恐怖の大事故に遭遇することになったわけだ。「豊かさ」を捨てるほかにはあるまい。

 
平成8年度決算
自治体名歳入
(千円)
歳出
(千円)
人口一人当
歳出(千円)
参考値1
(約・千円)
参考値2
(一人 当
・千円)
保内町
7,144,436
6,983,119
11,519
606
1,400,000
121
伊方町
8,088,989
7,988,206
7,149
1,117
4,000,000
560
瀬戸町
3,283,132
3,191,366
3,104
1,029
1,200,000
387
三崎町
4,488,459
4,410,313
4,534
973
700,000
154
三瓶町
4,321,625
4,261,061
9,538
447
0
0
八幡浜市
15,730,395
15,584,187
35,891
434
0
0

参考値1は、県を経て国から交付される「伊方原発3号機に係る電源立地促進対策交付金(昭和61〜平成7年度)」です。発電所の周辺地域における公共施設や産業振興施設の整備のための交付金だそうです。なお、記載された金額以外に「八西地区共同事業」にたいして約800,000千円が交付されています。

参考値 2は、この交付金をそれぞれの自治体の人口一人あたりに換算した額です。