2000年02月04日(金曜日)
労働時間の復習


 私立学校の場合の就業時間の上限は、他の一般的な企業と同様、1日8時間、1週40時間(労基法第32条)である。

  ここにいう、「就業時間の上限」を法定労働時間というんだそうだ。各学校や企業はこの範囲のなかでそれぞれの実際の勤務時間を設定しているわけである。

 労働時間(実働時間、所定労働時間)については、

労働時間(所定労働時間+休憩時間拘束時間

という関係がある。

 新田高校の場合でいうと、拘束時間は8:25から16:30までの8時間5分。途中、正午あたりに休憩時間が1時間あるはずだから、所定労働時間は、拘束時間から1時間引いて7時間5分ということになる。

 さっき触れた法定労働時間というのがクセモノで、時間外労働を認定するときにこれが経営者に有利に働く。
 というのが、所定労働時間を超える残業でも、それが法定労働時間以内であれば、時間外労働とみなされないのである。この残業を「法内超勤」と称しているらしい。

  つまり、新田高校の場合なら、労働組合と特段の協約のない場合、いつもより55分早い7時半に出勤を命ぜられても4時半に退勤するなら時間外労働にはならないし、8時25分出勤であれば、5時25分までの55分の残業は時間外労働にならないということになる。これをこのまま適用すると新田高校の時間外勤務と認定されるものがかなり限定されてしまいそうだ。

 いくら所定労働時間を短縮しても、法定労働時間が背後霊のように構えている。

 ところで、休憩時間には上限がない。そこで拘束時間には上限はないということになる。
 ということは、時間講師の場合も、例えば1時間目(8:50〜9:40)に1コマあって、3時間目と5時間目(13:20〜14:10)にもう1コマずつあった場合、拘束時間は8:50から14:10まで5時間20分と考えることもできる。

 実際、新田高校は、時間講師は授業担当時間だけが所定労働時間だ、との認識で、上記の例の所定労働時間は50分の3倍で150分とするが、私学共済組合が非常勤教職員の組合資格を判断する際の所定労働時間の算出法はこれとは違っていて、コマの間の待ち時間も拘束時間と認めこれをさらに所定労働時間として取り扱う。そこで、この非常勤教員のこの日の所定労働時間は5時間20分とするのである。

 同じ言葉を使っていてもその意味合いには格段の違いがある。