2000年02月03(木曜日) 晴れ
火葬場のダイオキシン


酔った勢いで、ダイオキシン汚染を追っかけている友人に、「ダイオキシン汚染を云々しながら自分でディーゼル車に乗ってるのは矛盾しているんじゃないか」と重箱の隅を楊枝でつついた。「環境庁が調査した結果(1998年7月)では、ゴミ焼却場や工場からの煤塵に含まれるダイオキシンの総量は全国の合計で2.5sであり、その他、ディーゼルトラックや小型焼却炉までも含めると5.3sが大気中に放出されていることになる。」という報告がある。

 翌日友人は面白い資料を見せてくれた。火葬場でのダイオキシン発生問題の資料である。あなたが死んで燃やされてもダイオキシンが出るんだから、人は責められませんよという忠告であろう。

厚生省が1997(平成9)年に全国10ヵ所の火葬場で測定したところ、1立方メートルあたりのダイオキシン類濃度は6.5〜0.0099ナノグラムで厚生省の定めている基準80ナノグラムを大きく下回ったという。

 厚生省の基準が正当な基準だとすればまずは安心して焼いてもらうことができそうだ。生きているときに毒を撒き散らしあげくに死んでまたdioxinを撒き散らしたのでは立つ瀬がない。

 例えば体重が50sのヒトの場合、ダイオキシンの安全な摂取量は250pg(1pgとは1000000000000分の1g)だという。ある学者は「この量のイメージとしては、長さ50m×幅20m×水深1mのプール中にわずか0.25g(目薬1滴程度)を溶かした量を思い浮かべればよい。」と言っている。ザッと言って「50メートルプールに目薬1滴」と覚えておこう。 

 再燃焼装置がないことを考えると、魚を焼いたり、バーベキューをしたりするのも結構怖いのかもしれないなあ。

 ついでに火葬場での棺の収納から収骨までの過程におけるダイオキシンの発生の可能性をまとめておこう。まだまだわからないことだらけだそうだ。合掌。

@常温で棺を主燃焼炉内に収納する
A断熱扉を閉じて点火、燃焼を開始する
B800度〜900度で約70分燃焼する。この間低温燃焼時に、人体の塩分、人体自身に蓄積されたダイオキシン等によってダイオキシンが発生<する可能性がある。
燃焼施設から発生するダイオキシン類は、炉の運転開始時の燃焼温度が300度〜400度の時に微量ながら発生、800度から1000度の連続高音燃焼時には、酸化分解されて無機化するといわれている。
Cこの間、最初の20分間程度の低燃焼時は棺や副葬品の焼却が中心で、廃棄物焼却炉の常態と酷似している。ここで有機塩素系の副葬品等からごくわずかであってもダイオキシンを発生する可能性がある。
Dその間主燃焼炉からの排ガスを再燃焼炉に0.8秒から1.0秒滞留させ、その間800度〜900度の高温で2次燃焼し、排ガスの有機物を無機化する。全国1800箇所(1700とする資料もあるし、8481とする資料もある。8481は火葬場ではなく火葬場の燃焼炉の数かもしれない。)の火葬場のうち25%はこの再燃焼炉をもっていない。この再燃焼が不充分だとダイオキシンの分解が不充分になったり、再結成が起こったりする可能性がある。
E消火後、約40分間自然冷却する。
F収骨する。合掌。