2000年01月28日(金曜日) 寒いときは自転車通勤が快適
なぜポルノグラフィ?

  

 中央官庁のウェブサイトがハッカーに攻撃されている。

 hack は辞書を調べると、hack out(斧などで切り開く)とか They hacked their way through the jungle.(ジャングルを切り開いて道をつくる)とかいった用例が出ている。入れそうもない所へ入っていく、あるいは、行けそうもないところへたどりつく、ハッカーにとってはそういう達成感がたまらない悦楽であるらしい。「錠破り」や「暗号解読(通信攻撃)」などと同工異曲の作業なのであろう。

 忘暮楼がわからなかったのは、ハッカーが hack out に成功した後、なぜポルノグラフィ・サイトへのリンクを細工するかということである。

 『男権主義的セクシュアリティ』(杉田聡著 青木書店)によれば、

「男権主義的セクシュアリティの持ち主は、ポルノグラフィ、売春、性暴力に対して受容的であることが多いが、一方、逆にポルノグラフィ接触、売春、性暴力という行動が、男権主義的イデオロギーをつくるのである。」

と書いている。

 「男権主義」とは、著者の説明によれば、「集団としての男性による、集団としての女性に対する支配および抑圧のシステム」のことだそうだ。「家父長主義」のことだそうだ。

 この伝で考えるとあのポルノグラフィはどう解釈されるべきか。

 ハッカー曰く、「おまえのような男権主義者がまともそうなことを書き散らすなんてチャンチャラおかしいや。おまえはおまえにふさわしいポルノグラフィでも見くされっ」と。。。かな?

 いやこれは違うだろう。ハッカーの面々はだいたいは男権主義セクシュアリティの持ち主なのではないだろうか。そして「開かないシステム」はきっと「女性」に見たてられているにちがいない。

 女性である「開かないシステム」を征服したハッカーは、男権主義セクシュアリティの勝利宣言としてポルノグラフィを見せつけるのである。