2001年 12月29日 土曜日

IchiroとShinjo


 昨日のテレビ番組でIchiroがしゃべっていた。彼が言いたいことは、頭ではなく体が反応することについての自慢である。体勢が崩れても打ち抜ける自分の身体に気づいたのは、オリックス時代、ダイエーの工藤公康投手から奪ったヒットだったそうだ。いま大リーグで撃っているすくって振り抜くようなあのバッティングである。

 今日のテレビ番組にはShinjoが登場した。Shinjoのほうはあくまでも頭で展開する。からだが自然に集中力を発揮するのではなく、「ここぞ」というときにだけ意識的に全集中力を傾注して、チャンスに強いShinjoをアッピールする。ホームランを打ったら肩越しにバットをくるりと投げ捨てる。これも、お客さんの印象を狙ってのことである。「記録はIchiro、記憶はShinjo」といったのはこのことだ。

 二人とも「身体」と「精神」の関係を述べているのだが、Ichiroの「精神」は「身体の優位」を尊び、一方Shinjoの「身体」は「精神の優位」を楽しむ。サンシンの練習に苦しむ私としてはIchiroのように指が自然に反応してくれる日を心待ちにしているのだが、人生全体としてはShinjoのようでありたいと願っている。


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