2001年 12月7日 土曜日

敬宮愛子


 皇太子夫妻の赤ちゃんに名前がついた。敬宮愛子でトシノミヤアイコを読むんだそうだ。我家では妻がトシコ、次男がトシツグ、次男の恋人がトシコ、長男の妻がアイ、ってわけでなんとなく親戚みたいな気分だ。なんでも、孟子の

「仁者愛人、有礼者敬人。愛人者、人恒愛之、敬人者、人恒敬之」
から採ったのだそうだが、明治以来伊勢神道に固まっている皇室が命名となるとなぜに外国の異教の言葉を珍重するのか、やはり解せないことだ。『古事記』『日本書紀』からとっても何万人分の名前が作れそうなものを。「伝統的日本文化」は根本的なところで深刻な劣等感を内包しているのかもしれない。

 さて、「愛」は人に近づこうとする気持ちであり、「敬」は人から遠ざかろうとする気持ちである。夫婦でもいさかいがあったりすると急に敬語を使って、「……やろ!」が「……でしょう」になったりする伝だ。うがった見方をすると、この名まえは、皇室や国家権力が国民に抱かしめたいところの皇室観そのものともいえる。

 ちなみに「敬」の原義は「体を引締める」で、「貴人」の前で身を固めてかしこまるということだ。「体を引締める」ことになる別のケースは、100メートル走でも思い浮かべればいいのだが、何かをすばやくやろうとするときだ。そこで、「体を引締める」が転じて「すみやか」、つまり「疾(と)し」となるわけだ。

 皇族一覧

 「皇室がなくなる?」で皇族の現状を取り上げておいたが、右の皇族系図も何かの役に立つだろう。読み方と年齢は

・昭和天皇裕仁=ひろひと(故人)
・香淳皇后=こうじゅんこうごう(故人)
・天皇明仁=あきひと(67歳)
・皇后美智子=みちこ(67歳)
・皇太子徳仁=なるひと(41歳)
・皇太子妃雅子=まさこ(37歳)
・常陸宮正仁=ひたちのみやまさひと(66歳)
・華子=はなこ(61歳)
・秋篠宮文仁=あきしののみやふみひと(36歳)
・紀子=きこ(35歳)
・眞子=まこ(10歳)
・佳子=かこ(6歳)
・紀宮(清子)=のりのみや(さやこ)(32歳)
・秩父宮擁仁=ちちぶのみややすひと(故人)
・勢津子=せつこ(故人)
・高松宮宜仁=たかまつのみやのぶひと(故人)
・喜久子=きくこ(89歳)
・三笠宮崇仁=みかさのみやたかひと(86歳)
・百合子=ゆりこ(78歳)
・寛仁=ともひと(55歳)
・信子=のぶこ(46歳)
・彬子=あきこ(19歳)
・瑶子=ようこ(18歳)
・桂宮宜仁=かつらのみやよしひと(53歳)
・高円宮憲仁=たかまどのみやのりひと(46歳)
・久子=ひさこ(48歳)
・承子=つぐこ(15歳)
・典子=のりこ(13歳)
・絢子=あやこ(11歳)

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