2001年 9月23日 日曜日

星条旗


 奥方がほぼ3ヶ月ぶりにソウルから帰ってきた。××大学の韓国語研究所(留学生のための韓国語研修所)で勉強をしている。勉強好きだけあって結構いい成績をもらったらしい。「教えてもらうのは楽しいねえ」と悦に入っている。三十何年も教壇に立って教えつづけてきたものにとって、教えてもらうことにはある種新鮮な昂揚があるのだろう。

 家ににいつまでいるのか、と聞くと、「ビザを書き換えて、来月のはじめには帰る」という。ソウルへ「帰る」というのが面白い。「これじゃ我が家での滞在も<ホームステイ>やなあ」と笑ったことだった。奥方は自分が何国人かわからなくなっているようだ。

 それに引き換え米国は今星条旗で満たされている。追悼集会でアラブ系のアメリカ人のターバンに小さな星条旗が縫い付けられているのを見ると痛ましくさえある。今は星条旗が反テロリストであることの証しとなっている。「アメリカ政府を支持しないものはテロリストの味方とみなされる」のである。超僅少差で当選証書を手にしたブッシュ大統領の支持率が、今では90%に高騰しているそうだ。

 「全ての国民の支持」を得ているという朝鮮(DPRK)がそれゆえに異常な社会であるとするならば、小泉首相フィーバーが衰えぬ日本も、ブッシュ・ブームの到来した米国も、それなりに異常な社会となっているのであろう。


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