2001年 9月21日 金曜日

第2のパール・ハーバー


 米中枢同時テロの犠牲となった人々に心からの哀悼の意を表する。彼らは、非情の米中枢同時テロ実行者の犠牲者であるとともに、このような盲動の原因を作った米国政府の身勝手な「ならず者国家」敵視政策の犠牲者である。 

 アメリカのブッシュ大統領の上下両院合同本会議での演説を聞いてあきれてしまった。大統領のだがどことなく品の悪い演説の中で、

 

Our response involves far more than instant retaliation and isolated strikes.我々の反撃は短期間の報復や個々の攻撃にとどまるものではない。 Americans should not expect one battle, but a lengthy campaign, unlike any other we have ever seen.アメリカ国民は一回の戦闘を期待すべきではなく、空前の長期間にわたる軍事行動を予想すべきである。 It may include dramatic strikes, visible on TV and covert operations, secret even in success. その行動はテレビで観戦できるドラマチックな攻撃であることもあろうし、秘密の作戦それも、成功しても公表されない場合もあるだろう。We will starve terrorists of funding, turn them one against another, drive them from place to place, until there is no refuge or no rest.我々はテロリストの資金を枯渇させ、<互いに対立させ>この場所から次の場所へと追いたてていき、最後にはいかなる隠れ家も休息の場もなくしてしまうのである。

(< >内はある人の訳をいただきました…忘暮楼)

 と、まるで狩猟のプランを説明するかのごとき、あるいはテレビゲームの紹介をするかのごとき予告をしたあと、
 

And we will pursue nations that provide aid or safe haven to terrorism. Every nation, in every region,now has a decision to make.Either you are with us, or you are with the terrorists. From this day forward, any nation that continues to harbor or support terrorism will be regarded by the United States as a hostile regime.

と叫んだのある。
 
 

拙訳

「そして、我々はテロリズムに安全な避難所を提供する国々をつきとめるだろう。すべての地域の、すべての国家は、今、決心しなければならない。あなたがたは我々とともにあるか、それともテロリストとともにあるか二つに一つなのである。今日この日以後、テロリズムを匿い、支持する国家はすべてアメリカ合衆国によって敵対国家とみなされるであろう」

 アメリカ国内には米中枢同時テロから日本帝国の真珠湾攻撃を想起する向きが多くあり、日本の軍事協力を引き出そうとしているブッシュ大統領がそういう連想の抑止にやっきになっている。

 しかし、私は、今回の米政府の報復軍事行動の決行そのものが第2の「パール・ハーバー」なのだと思っている。中国大陸からの撤兵に踏み切れなかった大日本帝国が、真珠湾攻撃の強行によって国家と国民に破滅の道をたどらせることになったように、米国と米国に同調する国々も、米国の報復行動によって、限りなき報復の応酬という「破滅」の道をたどることになると思われるからだ。

 はっきり言って(と、力むほどのことではないが)私は、米国政府とともにはない。とすると、ブッシュ大統領の論理では、だから私は「テロリスト」だと認定されることになる。こんな粗暴な論理があの敬愛するアメリカ人社会で多数派をしめているらしい。


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