2001年 9月17日 月曜日

父性と母性


 

クロッパー教授は「ユングそのものを読んでもすぐにはわからないから、まずユングについて書かれたものを読みなさい」といって、フリーダー・フォーダムの『ユング心理学入門』を推薦してくれました。

『人の心はどこまでわかるか』河合隼雄著 講談社新書 2000年3月

 そうか、これでいいんだなあ。忘暮楼も田辺聖子の『小説源氏物語』があまりにも面白いので原文で読みたくなり、岩波古典文学全集で3ヶ月かけて『源氏物語』を読み上げたことがあった。しかし、どちらかというと、原典を読んでやろうと意気込んで挫折することが多いなあ。

 

本当の母性というのは、かりに子どもが殺人罪を犯そうとも、徹底的に守ろうとします。それに対し、「いくらおれの子であろうと、悪いことをしたら必ず放り出すからな」というのが父性です。…極端なことをいえば、子どもの不登校とか摂食障害などは、父親に変って欲しいと思ってやっているのではないかと思われるケースが少なくありません。

同上

 これは思い当るフシがある。子どもが刑務所に入れられても私が守ってやろう、と思ったことがある。これが私の母性なのであった。子どもは父には「父性」を求めているものらしい。河合先生は別の場所で次のようにも書いている。「父性の出し方を勘違いして、暴力的にふるまう人もいますが、それは輝く父性ではなく粗野というものです」、あるいは「かつての日本の軍隊では、訓練と称して殴ったり蹴ったりしたようですが、これは父性というよりも、母性の恐ろしさを男の腕力によって表現しているといっていいほどです。」……うーむ、これも覚えがあるなあ。


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