2001年 8月10日 金曜日

県教委の暴挙を撤回させよう


8月8日の愛媛県教委の扶桑社歴史教科書採択の暴挙に対して、愛媛県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会・日中友好協会愛媛県連合会・松山・日本コリア協会の3団体は関係団体および個人に次のような協力要請をしました。

    

愛媛県教育委員会への
抗議・撤回要請行動への協力要請

 前略失礼致します。
 ご承知のように愛媛県教育委員会は、8月8日定例委員会で、県立障害児学校の教科書採択で、下記の学校の子どもたちの歴史教科書として扶桑社の中学社会科歴史教科書を採択しました。元文部省官房長の加戸守行知事のもとで、東京都と連動した暴挙です。
 私どもアジア友好運動3団体は共同して教育委員会への抗議、抗議と撤回要請の緊急集会などを展開しておりますが、教育委員会への圧力を強めるためには全国のみなさまのご協力がぜひとも必要な情勢です。
 つきましては、下記の抗議要請先をおしらせいたしますので、全国からのファックス、電報などによる抗議要請運動を集中していただけるようにご手配をお願い致します。

1 採択校(該当生徒数)
松山ろう学校(0人)
宇和ろう学校(1人)
第1養護学校・整肢療護園分校(3人:肢体不自由)
第2養護学校(1人:病弱)

2 抗議要請先
愛媛県教育委員会 
790-8570 松山市一番町4丁目4-2
教育委員長 土居 俊夫
教育長 吉野内 直光
県庁代表電話 089-941-2111
教育委員会総務課FAX 089-941-2111

3 【資料】次の文章は、8月8日松山・日本コリア協会など3団体が愛媛県教育委員会に提出した申入れ全文です。

愛媛県教育委員会 御中             2001年8月9日

愛媛県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
日中友好協会愛媛県連合会
松山・日本コリア協会
(連絡先 松山市北持田町131-1愛媛県教育会館内 愛媛法律事務所内)

 貴教育委員会は8月8日、一部県立学校の歴史教科書として扶桑社の教科書を採択しました。また加戸知事はこの採択をした県教委の見識を高く評価するとの談話を発表しました。

 私たちは、この教科書の執筆目的が子供たちに日本がアジア各国に対して行ってきた侵略戦争や植民地支配を正当なものと教えるなど、平和主義、国際協調主義を基本とする日本国憲法下の学校における歴史教科書にはふさわしくないと主張し、この教科書を県下の学校で採択しないよう訴えてきました。それにもかかわらず、昨日貴教育委員会が扶桑社歴史教科書の採択を決定されたことに対して、強く抗議するとともに、再度協議の上撤回するよう求めます。

 また私たちはこれまで韓国・朝鮮の人々と相互理解を目指した交流活動を進めてきましたが、扶桑社歴史教科書の検定合格以来、各地での自主的な交流活動が韓国国内の抗議運動のなかで次々を中止されている事態を深刻にとらえております。従来韓国、中国などとの交流をすすめてきた愛媛県がこれまでの県民の努力の成果を水泡に帰すような行為を取ったことについて私たちは強い憤りを覚えます。

 さらに今回の貴委員会の決定は、その評価について国論が二分しているこの歴史教科書を社会的弱者の学習の場である養護学校で使用することにより、他校で使用させるための実績作りを目的としてなされたものと推認されるものであり、二重三重の過ちというべきです。障害児学校の子供たちは学力や発達程度の個人差が大きく、一般の中学校で不採択になったこの教科書を障害児教育に使うことはどう考えてもな納得のいくものではありません。また、戦争中、障害者たちが体験した差別や蔑視を思うならば、あの戦争を美化する教科書を障害をもつ子供たちに与えることは非常識を言うべきです。

 私たちは以上の理由で、貴委員会の扶桑社歴史教科書の採択について強い憤りをもって抗議するとともに、再協議の上決定を撤回されるよう要求します。

 これまで日本と韓国・朝鮮や中国などアジア各国との友好関係を進めてきた私たち各団体は、今回の貴教育委員会のとった扶桑社教科書の採択に抗議し、今後これを撤回させる運動をねばり強く続けている所存です。 以上のとおり申し入れます。


へ戻る Contentsへ戻る