2001年 5月25日 金曜日

 学習ノート
 ハンセン病差別の系譜(2) レーシズム(人種差別) 

『優性操作の悪夢』(天笠啓祐著 社会評論社1996)の復習


 
19世紀 植民地主義の跋扈(バッコ
ジョセフ・アルトゥール・ド・ゴビノーの『人種不平等論』
  1. 黒人は残虐であり、開化する力も開化される力もない。
  2. 黄色人は黒人と白人の中間にあって、他を開化する力はないが開化される力はある。
  3. 白人のみが、美をもち、地力を持ち、他を開化する力を持つ。
  4. 白人が他の人種と混血すると劣等化する。
  1. 作曲家リヒアルト・ワグナーはこのゴビノーの友人で、『人種不平等論』に傾倒していた。
  2. ワグナーの養子であったH・チェンバレンもゴビノー理論の宣伝者であった。
  3. チェンバレンは1899年、『19世紀の基礎』を書いた。
    • ヨーロッパ文明をつくったのはアーリア人である。
    • アーリア人が世界を制するのは神意である。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世がチェンバレンの『19世紀の基礎』を絶賛し、「黄禍(yellow peril)論」を唱えた。
  1. 黄色人種(フン族、モンゴル、オスマントルコ)がヨーロッパ文明を脅かす。
  2. 白人社会はそれに対抗すべし。
もう一人、『19世紀の基礎』から強く影響を受けた人がいた。それがアドルフ・ヒットラー。チェンバレンはのちにナチ党員となる。
※ヴィルヘルム2世といえば森鴎外の『舞姫』の一節を思い出すが、鴎外に『黄禍論梗概』がある。まだ読んでいない。