2001年 5月11日 金曜日

 なんだこのタブーは?


   

 今朝の新聞各紙は、橋本高知県知事の元副知事(1992年7月〜98年3月在任)が県の融資を巡る背任の容疑で逮捕されたことを報じていたが、朝日新聞も産経新聞も愛媛新聞もきっと知っているのに語らなかったのだろうなあと思われることがあった。

 この事件は副知事たちが94年に設立された協業組合「モード・アバンセ」に約十四億四千万円という巨額の融資をし、その後も同協業組合が経営破綻状態であるのを知りながら96年にはさらに十億三百五十万円、97年に二億円を貸し付けて県に損害を与えたというものである。ここまでは各紙が競って報じているところである。この件については高知県議会議員公文豪さんの論文が最も詳しい。

・公文豪さんのホームページはここ
・橋本大三郎さんの個人ホームページはここ

 商業新聞各紙が報道しなかったのは、この協業組合「モード・アバンセ」が部落解放同盟県連の対県団体交渉によって設立された組織であることだ。このことを報じたのは「しんぶん赤旗」だけだった。よーくよむと朝日新聞の記事の片隅に「『協業組合と関係の深い運動団体が県側に融資を強く要請していた』との証言も出た。」と書いてあるがこの「運動団体」が解放同盟をさしているのだろう。大変なへっぴり腰ではある。

 頭の整理のため簡単な年表を作っておく。

  • 1991年 部落解放同盟県連が団体交渉で県に、負債を抱える同和縫製業の高度化、協業化を要求。
  • 1991年12月 橋本大三郎さん、高知県知事に当選。
  • 1992年7月 山本出納長、橋本知事(1期目)のもとで副知事になる。
  • 1994年 アパレル不況の中で同和企業「モード社」設立。
  • 1995年1月9日 県の高度化資金貸付審査会が、地域改善(同和対策)高度化資金の貸付を決定。
  • 1995年から1996年 国・県が、モード社に土地取得等に4億9100万円、建物・構築物に6億3300万円、機械設備に3億1950万円、合計14億4350万円を貸付。モード社が購入した購入用地の大半は、暴力団組長の所有地。
  • 1996年9月〜12月 モード社に返済のめどが立たないと知りながらヤミで約10億円を貸し付けた。
  • 1997年12月 2億円をさらに追加貸付した。

 日々のマスメディアの報道も、皇室タブーや創価学会タブーなどによって大事なところが隠されていることがまだまだあるんだろうなあ。