2001年 4月20日 金曜日

 アメリカのほかにも世界がある


   米国の大学生の日本語コンテストのようすをNHKテレビが報じていた。

 ある日系と思われる学生への問題は「井の中の蛙」の意味を問うものであった。学生は「世界をしらないこと」と正答して拍手を受けていた。

 コンテストのあとインタビューを受けたある学生が「日本語の勉強をしてアメリカの他にも世界があることを実感した」と答えていた。

 使用される文字数がアルファベット26文字に比べると気が遠くなるほどに多い。ところが子音を表す文字がない。ひとつの文字を何通りにも読むことが多い。He is honest. を He honest.という。話者の気持ちを分の最後に言う。……彼/彼女らにとって日本語は確かに「別世界」の言葉であるだろう。

 「アメリカの他にも世界がある」という発言の紹介には「井の中の蛙」と響かせたNHKの編集上の作為があるのであろうが、彼自身にとってはやはり正直な感想なのであろう。アメリカの青年の地球観がのぞかれて興味深い発言であった。宇和島高校の練習船事件でも「われわれは十分謝罪した」(ワシントンポスト)にうかがえるように「別世界」を実感しているのかもしれない。