2001年 4月8日 日曜日

 ダムと洪水 その1


  松山市の水がめ石手川ダムは、洪水防止のためのショック・アブソーバー・灌漑のための貯水池・上水道用水供給の三つを目的として設置されている。 ところが

 

「(灌漑のための)貯水池は乾季に備えるためには雨期に水をためなければならないが、洪水防止のためには雨期に空にしておかねばならない。ダムが崩壊した場合、満水の貯水池は壊滅的な大洪水を起こしかねない」(『水の自然誌』E.C.ピルー 河出書房新社 2001)

のだという。

 そんなつもりで石手川ダムの断面図を見てみると、なるほど。貯水部分が三つの層に分けてある。一番下が例の「dead water」だ。その上が灌漑用の水で、雨期にはこの層に水を貯めておいて乾季には農業用水として使う。一番上が洪水対策。雨期には第2層まで水が貯めてあるから、大雨になるとその上へ水を貯めることになる。ここで貯めきれなくなるとドンドン放水するしかない。石手川の下流でサイレンが鳴らされるときというのはそういうときなのだろう。危ないサイレンだ。