2001年 4月1日 日曜日

 女性知事と大相撲優勝力士表彰


  3月29日付朝日新聞「論壇」で秋山洋子さん(駿河台大学助教授・女性学)が、横綱審議委員の内館牧子さんがやはり同じ「論壇」で発表した「土俵の『女人禁制』維持が妥当」に反論していた。これで決まりっ!といった感じの気分のいい斬り込みだったのでその論旨を書いておく。

 

  1. 内館氏は伝統文化が異性の侵入を拒んできた例として歌舞伎や宝塚歌劇を挙げているが、これは芸能を演じるものの問題であり、相撲で言えば女性の力士を認めるかどうか、という問題である。知事の表彰問題と同次元で語ることではない。

  2. 伝統文化が異性の侵入を拒んできた例としては山や神社などの「聖なる領域」への女人禁制が挙げられる。この差別の起源が血を流す女性の身体を汚れとする考えにあることは明らかで、この考えを認めるわけにはいかない。

  3. そもそも相撲における優勝力士表彰は伝統行事といえるのか。江戸時代には優勝カップもなかったし府知事もいなかった。時代の変化に伴って生まれた行事ならば新たな変化にも柔軟に応じればよい。

  4. 土俵の「神聖」なるものも、横山ノックのようなセクハラ知事さえも含む「俗界」の長が土俵を踏み込んだときにすでに破られたというべきだ。

  5. さらに、そもそも、賞をもらう側が、賞をくれる人の資格に文句をつけるなど全くの非常識である。

  6. さて、府知事が優勝力士に賞を与えるのは、公費の支出をともなう公務である。

  7. 府民から付託された公務を行おうとする府知事が、性別を理由にその遂行を妨げられることは、女性の問題であるというより府民の問題である。

  8. 以上を踏まえて、この問題は次のように解決されるべきだ。
    (ここからがいっそう面白い(^。^))

  9. 相撲協会は、@女性が首長である場合には受賞を辞退するか、A首長の性別にかかわらず礼をもって表彰を受けるか、いずれかを選択すべきである。この決断が解決の第一歩である。

  10. この問題をごまかしつづけているといずれ国際問題なるとを覚悟しておかなければならない。大相撲に賞を出している外国大使館の大使または担当官が女性になって自ら授賞を望んだ場合対応できないからだ。