2001年 3月5日 月曜日

 県議会と下駄


   畏友佐々木泉氏が一般質問をするというので、生まれて初めて県議会を傍聴した。

 受付でもらった入場券の裏に傍聴の際の「禁止事項」が記してあった。同じ文が受付の横の掲示板にも大書してあり、議会の入り口にも書いてあった。

 冷やかし半分に、受付で写真をとってもいいですか、と聞いてみた。すると案の定、撮影は禁止されているとのことだった。冷やかしついでに、議会が始まる前ならいいですかと聞いてみた。

 県議会本会議場するとなんと、係員二人が、規定集を引っ張り出すやら、電話をするやら、右往左往している。結局、議員が一人もいないのを確認してくださいね、議員がいなければ結構ですので…ということであった。傍聴席について、下をのぞいたらまだ議員の姿が見えないので記念にいちまい撮っておいた。 

 さてこの禁止規定は愛媛県議会傍聴規則第八条に基づくものだそうだ。全部で九項目あって、第1項は確か「静粛にすること」だったと思う。「そのとおり!」と叫んだり、拍手をしたりしてはいけないのだそうだ。

 佐々木さんが登壇したところで拍手が湧いたので私も拍手しようとおもったが、拍手しているのは議員だけだった。議会場で拍手をするのは議員の特権なのである。

 禁止事項のほとんどはうなづけるものなのだが、第5項と第6項が奇妙だった。

 

(5)帽子、外套及び襟巻の類を着用、又は下駄をはかないこと。
(6)傘、杖、棒及び下駄を携帯しないこと。

というのである。受付の隣の掲示では「帽子」の「帽」の字の「目」が「月」なっていたのはご愛嬌であった。

 その「帽子」うんぬんは昔の規定がそのまま残っているだけだろう、と思う人もいるだろうけど、そうじゃない。

 論より証拠、忘暮楼の隣の席に座っていた老婦人は髪飾りのようなかわいい帽子を着用していたのだが、さっそく衛視がやってきて、「寒かったらあれですけど、帽子は禁止になっていますので取ってください」ときた。襟巻きをしてても外套を着てても、下駄をはいていても注意されるに違いない。

 「下駄」はかわいそうに二回も槍玉に挙げられている。棒などといっしょに扱われているところ見ると、むかし、誰か会議場に下駄を放りこんだ人でもいたのかしら。まるで凶器扱いである。

 こんなものも一度見なおしてもらったらと思う。議会の品位を落としていはしないか。