2001年 2月23日 金曜日

 マスコミ報道9ヶ条


   三学期初日、忘暮楼の在職校(愛媛県・私立新田高校)で生徒の自殺事件があった。このことは当時のマスコミが取り上げ、テレビニュースとしても取り上げられた。その後今学期一杯、本校としては初めてといえるほどの大規模な実態調査が進められ、本校の生徒たちの人間関係の実像がかなりつかめてきたようである。この調査結果が痛ましい事件の再発を防止する力になればと願っている。

 自殺に関するマスコミ報道でこわいのは、sensationalな報道が群発自殺をおこすことがあることだ。東京都精神医学研究所の高橋祥友さんは『自殺の心理学』(講談社現代新書)のなかで、マスコミに対して次の9項目を提起している。学校としても、マスコミの協力を得る努力も忘れてはなるまい。

1 過剰な報道を控える。
2 単純な因果関係の説明(イジメで自殺、とかいった説明)を控える。
3 自殺を美化したり誇張したりしない。
4 自殺手段を詳細に報道しない。
5 (特に青少年の自殺の場合は)実名報道を控える。
6 背景に存在する可能性のある精神疾患に対して効果的な治療法があることや、自殺を伏せぐ手段があることを、強調する。
7 具体的な問題解決手段を掲げておく。例えば、
  • 自殺のサインなどを解説し、どのような子どもに注意を払い、土のような対策を採るべきかを示す。
  • 精神保険の専門機関や電話相談などについても必ず付記する。
8 日ごろから地域の精神保健の専門家とマスメディアとの連携を緊密にとる。
9 短期的・集中的な報道に終わらず、根源的な問題に対する息の長い取り組みをする。