2001年 2月20日 火曜日

 生徒の自殺と学校の責任【番外】
  大阪の新しい事例


   鹿児島大学釆女博文先生の論考の学習ノート作りが頓挫している。「政策判断」と「相当因果関係説」という二つの用語の理解が不充分で前へ進めなくなっているのである。素人が手を出そうとするとすぐにこの手の壁にぶつかる。

 釆女博文先生にメールで直接質問したところ、懇切なご説明をいただいた(2通も!恐縮至極…)。いま勉強中。

 その間に、大阪府堺市教育委員会が自殺した生徒の遺族との和解が成立したという事例を紹介しておこう。この項は愛媛新聞(2001年1月19日)による。


1999年10月14日、大阪府立堺市立S商業高校1年生の女子生徒Aは同級生からトウセンボされるなどイジメを受けたとして、クラスの生徒にたいしてナイフを突き出す事件を起こした。
1999年10月15日、女子生徒Aがマンション11階から飛び降り自殺をした。近くから「私をいじめた多くの方々へ お恨みします」等とかかれた遺書が見つかった。
学校側は当初、イジメはなかったと主張した。
市教委は再調査した。
市教委は、女子生徒Aはイジメを受けていたと認定した。
市教委は、女子生徒Aが担任教師に相談していたにもかかわらず、教師は真剣に受けとめていなかったと判断し、イジメの発生について学校側に責任があると認めた。
市教委は女子生徒Aの自殺の背景にはイジメがあったとし、自殺とイジメとの因果関係を認めた。
市教委は、校長と担任教員の処分を検討することにした。
S高校は、在校生と卒業生役1200人に@事件の経過やA学校側の対応のまずさを記した説明文を郵送した。
女子生徒Aさんの遺族は提訴を検討していたが、学校側の謝罪などを条件に和解に応じた。