2001年 2月11日 日曜日

 学習ノート
生徒の集団虐待と学校の責任 7
いじめ事件への教師の対処のしかた


  采女 博文さんの 『いじめと人権--いじめ裁判例を読む』 【1995年度鹿児島大学公開講座 リカレント法律学−人権− 】(法学科主催) の学習ノートの続きです。全文はここの『イジメ根絶のページ』の上記論文を見てください。

 今回は教師のとるべき態度についての釆女さんの見解を紹介します。


 事態の深刻さを理解できない不注意な教師、『天職(Beruf)』としての倫理観の育っていない教師は「生徒たちとの話し合い」で重大な失敗をしている。いわゆる「みせかけの話し合い」である。
教師がいじめを絶対に許さないという確固たる立場に立っていない場合、「話し合い」によって被害生徒はいっそう辱められ、いじめが一層深刻化し、被害生徒は登校拒否や転校の選択をせざるを得ないところに追い込まれている。
いじめの本質は人権侵害である。
しかも「遊び」として、他人の人格をもてあそび、やがては死にいたらしめる行為である。
これは子どもたちが集団のなかで自我をぶつけ合いもまれながら自らの人格を形成していく過程で生じる様々なトラブル、ケンカとは異質のものであるから、教師は毅然たる態度で問題に臨まなければならない。