2001年 2月5日 日曜日

 学習ノート
生徒の集団虐待と学校の責任 1


  采女 博文さんの 『いじめと人権--いじめ裁判例を読む』 【1995年度鹿児島大学公開講座 リカレント法律学−人権− 】(法学科主催) の学習ノートです。全文はここの『イジメ根絶のページ』の上記論文を見てください。

 以下は忘暮楼の「学習ノート」です。お急ぎの方はどうぞ。


1 「いじめ現象」は、むしろ大人社会にこそ蔓延している。現代日本社会には「人を人と思わない状況」がある(水俣病をみよ、HIVをみよ、職場での差別をみよ、リストラ首きりをみよ)。おとな社会の論理と倫理がとうとう子どもの世界まで覆いつくしてしまったのだ。

 子どもの世界がもはや、貧富の差別もなく自由で平等な「子どもたちの聖域」ではなくなったと感じるからこそ、一層私たちはいらだつのではないか。

 ここでは、今日は私たちの市民生活を規律しています法のレヴェルでいじめ問題を考えてみたい。

2 「いじめ」の定義

文部省の定義は

1、自分より弱い者に対して、一方的に、
2、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
3、相手が深刻な苦痛を感じているものであって、
4、学校としてその事実(関係児童生徒、いじめの内容等)を確認しているもの。
5、なお、起こった場所は学校の内外を問わないものとする

となっている。

警察庁の定義は、

単独または複数の特定人に対し、
身体に対する物理的攻撃
又は言動による脅し、
いやがらせ、無視等の心理的圧迫を
反復継続して加えることにより、
苦痛を与えること
(ただし、番長グループや暴走族同士による対立抗争を除く)

となっている。

 ここではとりあえず、

いじめ行為を学校教育の場での児童・生徒の生命・身体・健康・自由への児童・生徒による加害行為

と捉えておく。