2001年 2月1日 木曜日

 イ・スヒョンさんの死について


   東京・JR新大久保駅での電車事故。プラットホームから転落して線路の倒れている人見つけて、二人の男性がこの人を救助のために線路に飛び降りた。二人には、判断力においても、決断力においても、運動能力においても十分な自信があったのであろう。しかし、それが裏目に出て悲惨な事故となった。三人の家族たちの悲しみはいかばかりであろう。家族のみなさんに心から哀悼の意を捧げたい。

 韓国人青年イ・スヒョンさんの死は、特別な意味をもちそうである。彼の死は、今後の日韓関係において何度も何度も思い出され、思い出される度に人々に人間らしい気持ちを取り戻させることになるだろう。

 彼ら二人の勇気は称えられるべきではある。しかし、新聞がこれをいかに美談に仕立て上げようとも、我々は「大勇は怯なるがごとし」と伝えなければならないのである。卑怯なように見えても、この際は接近しつつある電車を停止させることに勇気のすべてを注がなければならない。絶対に飛び降りてはいけない。