2001年 1月30日 火曜日

 「羅生門」と「こころ」


   同僚が授業で芥川龍之介の『羅生門』を教えているときのこと。生徒に「下人は…四、五日前に暇を出された」というところの意味を尋ねたら「下人がリストラされたんよ」と答えてくれたそうだ。この小説は何度も扱っているが「リストラ」がでたのは始めてだと慨嘆しきり。ご時勢である。

 忘暮楼の授業中の話。夏目漱石の『こころ』で「利己心」を扱ったついでに、新大久保駅での事件を取り上げた。線路に転落していた酔っ払いを助けるために、日本人のフリーターと韓国人の青年が飛び降り三人とも電車にはねられた事件である。

 「君らも現場にいたらきっと助けようとすると思うよ」というと、生徒たちが「そうだ、そうだ」とうなづいている。「先生も助けると思うよ」といったら、隅っこのほうにいるW君が「先生は酔っ払って落ちとるほうやろ」とちゃちゃを入れた。一同爆笑。よう見とる…(-_-;)